- 大坂なおみ選手が「全仏オープンテニス2021」直前に試合会見を行わないということを発表
- 「全仏オープン2021」1回戦終了後の会見を、大坂なおみ選手はキャンセルしたことに対し大会側は例外を認めず罰金15,000ドル(約165万円)を発表
- その後「大規模な違反調査の引き金になってしまう」ことから、グランドスラムの4大大会全てが共同声明を発表
- 試合の会見を行わない場合は、四大大会の出場停止を発表
どんどん問題が大きくなっていく中、大坂なおみ選手が6月1日SNS(TwitterとInstagram)で、「全仏オープン2021」2回戦以降の棄権と、「全米オープン2018」より続いているうつ病を公表しました。
SNSに発表された文章は英文なので、今回わかりやすく日本語訳にして全文をご紹介します。
大坂なおみ「全仏オープン2021」の棄権とうつ病の公表について(日本語訳全文)
大坂なおみ選手が2021年6月1日に公表した文章は以下の通りです(日本時間2時47分)。
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) May 31, 2021
これは全文日本語訳したのが以下の内容になります。
皆さんへ
今回のことは、数日前に投稿した時には想像もしていなく、意図もしていなかった状況です。
今は大会、他の選手、そして私自身の健康のためにも、私が辞退し、皆が「全仏オープンテニス2021」に集中できるようにすることが一番だと思っています。
私は皆さんの気を散らす存在になりたいとは思っていませんでしたし、(発表が)理想的なタイミングでは無かったことを認めます。
また、メッセージももう少し明確に伝えることができたと(今では)思っています。
さらに重要なことは、私はメンタルヘルスを軽視したり、軽々しくその言葉を使ったりはしません。
実は「全米オープンテニス2018」以降、長い間うつ病に苦しみ続け、その対処に本当に苦労してきました。
私のことを知っている人は、私が内向的であることを知っていますし、大会で私を見たことがある人は、よくヘッドフォンをしていることに気づいていると思います。
それは(プレッシャーからの)不安を和らげるためにしていることが多いです。
テニスメディアの方は私に親切にしてくれました。特に私が傷つけてしまったかもしれない、ジャーナリストの皆さんには謝りたいです。
しかし、私はもともと人前で話すことが得意ではなく、メディアの前で話す時は大きな不安に襲われます。
とても緊張してしまい、常に最善の答えを出そうとすることにストレスを感じています。
ここパリでは、すでに弱気になって不安になっていた自分がいたので、ケアをするために記者会見を欠席した方が良いと考えました。
先に公表したのは、一部のルールがとても時代遅れだと感じていて、そこに光を当てたいと思っていたからです。
大会側に話をすることができれば嬉しいと伝えました。
これからコートから少し離れますが、時が来たら大会側と協力して、選手やプレス、ファンのためにもっと良い方法を検討したいと思っています。
皆が元気で安全に過ごせることを願っています。
みんなを愛しています。会うべき時が来たら、会いましょう。
大坂なおみ選手の公表に対し、セリーナ・ウィリアムズは「なおみが可愛そう。私も彼女のことがどういう気持ちかわかっているから、今からハグをしてあげたい」とコメントしています。
大坂なおみ選手の試合について
大坂なおみ選手の試合については下の記事にまとめています